『味十味』と書いて「あじとみ」と読む。この店は「もつ鍋店」を標榜しており、メニューには当然「もつ鍋」もあるのだが、梶原氏が強力にプッシュするのは「もつ鍋」ではない。大量のクレソンとともに大分県産の地鶏を七輪の網で焼く「鶏の炭火焼き」だ。 「この店のクレソンに対するこだわりは尋常ではなく、名水の里として知られる竹田の自家農園で無農薬のクレソンを育て、店主が毎週収穫に行っているんだそうです」 食べ方は、まずは火にかけた網に鶏肉とソーセージを乗せる。次にタレをたっぷりまぶしたクレソンを、その上にフタのようにしてかぶせる。そうすることで鶏肉が蒸し焼きのようになり、中までふっくらと火が通るのだという。そして程よく煙が出て、クレソンがしんなりと焼け、鶏肉全体に火が通ったらできあがり。 「この鶏の炭火焼きは本当に美味しい。クレソンも絶品。これほどえぐみがなく、フレッシュで美味しいクレソンは、他ではなかな
福岡の中心部から北に向かって約8km。クルマなら高速経由で約15分。電車だと30分ほどの位置にある。決してアクセスが良いとは言えない。にも関わらず、この一杯を目指して方々から多くの客が訪れる。それがここ『名島亭』だ。写真の「ラーメン」は480円。そのリーズナブルな価格設定からも、観光客相手ではなく、あくまでも地元の人に愛される店を志向していることが見て取れる。 とんこつラーメンとひと口に言っても、博多地区を発祥とするあっさりした「長浜ラーメン」と、久留米市で生まれた濃厚な「久留米ラーメン」に大別される。ここ『名島亭』の特徴は、両者の持ち味が巧みに融合していること。店主の城戸修さんは、福岡の有名屋台『長浜一番』での修行経験があるうえに、自身が惚れ込んだ久留米の名店『丸八ラーメン』に足繁く通って研究を重ね、1986年に『名島亭』をオープン。ゆえに、長浜流と久留米流それぞれの良さが巧みに融合した
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く