平成のつげ義春とも呼ばれる漫画家・いましろたかしが原案・企画を立ち上げた映画『あなたを待っています』。映画監督である山下敦弘と松江哲明が、いましろの呼びかけに賛同し、自腹を切ってプロデューサーを務めた超低予算の自主映画だ。演技未経験の漫画家・大橋裕之を主演に据え、地震や原発といった題材を扱いつつ、個性的な登場人物たちと独特のストーリーによって、どこか奇妙な味わいを持った作品となっている。リアルサウンド映画部では、本作のメガホンを執ったいまおかしんじ監督と、いまおか組で助監督を務めたこともあり、いまおか映画をよく知る菊地健雄監督の対談を企画。現在の自主映画をとりまく状況、映画に対する互いのスタンスの違い、「映画を作ること」をテーマに、語ってもらった。(メイン写真=左・菊地健雄、右・いまおかしんじ) スタッフもキャストも日当3000円! −−本作はどういう枠組みの中で出来上がっていったのでしょ