透析室に勤務している臨牀工学技士です。 日々の不満や、色々と調べてみた事を綴ります。 医療従事者の一人として、プロフェッショナルでありたい、と考えています。 未熟者ですが、よろしくお願いします。 「水の分子生理」を読んでいたらドナン平衡の話が出てきましたので、書いてみます。 「水とはなにか」の方も、水の話がだんだんと生体に絡んだ話になってきて、複雑化してきました。 生体内ゲルの特徴は、その多くが負に荷電する解離基をもった線状の高分子であることです。 そしてその溶媒は、Na+イオンやCl-イオンなどを含んだ電解質駅であるため、ゲルの負電荷とイオンの間に静電相互作用が生じます。 例えば、血管内と細胞間質においては、血管壁が剛直な壁となり、アルブミンなどの血漿蛋白質(負に荷電した高分子)を自由に通過させない為、血管壁は血漿蛋白質にとって半透膜として働きます。 生体内ゲルではこの様に、高分子電解質