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宇佐見りんに関するsoitanのブックマーク (3)

  • 宇佐見りん『推し、燃ゆ』論 成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について|Web河出

    水上文 かつて中島梓は『コミュニケーション不全症候群』の中でオタクに向けて言っていた。 ネバーランドから出るべきだと。私たちはピーターパンではないのだと。 もちろん、私たちはピーターパンではない。 そんなことは知っている。言われるまでもない。ピーターパンではないと言われるまでもなく知っているのになおもその幻想を拭い去れないとしたら、たとえばピーターパンを演じる「推し」に魅せられてやまないとしたら、それなくしては生きていかれないように思えるとしたら、一体どうしたらいいのか? オタクと「成熟」の問題――中島梓について 中島梓が『コミュニケーション不全症候群』を出版した1991年、「オタク」は今とはまるで違った形で社会に取り扱われていた。「推し」は受け入られた愛情の形態でもなければ生きるために必要な手段としてみなされることもなかった。『消滅世界』は文字通り消滅していて影も形も見えず、『推し、燃ゆ

    宇佐見りん『推し、燃ゆ』論 成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について|Web河出
  • 自立なのか、依存なのか。健全なのか、不健全なのか。「家族」に挑んだ『くるまの娘』

    「家族」。それは、きっと誰もが向き合わざるをえない存在だ。親との関係、兄弟姉妹との関係、パートナーとの家事分担や子育て――日頃の他愛ない会話を振り返ってみれば、「家族」があちこちに見え隠れしている。 いろいろな事情で家族とのつながりが断たれている人も、「断たれている」という事実に無頓着でいることは難しいだろう。『推し、燃ゆ』で2021年に芥川賞を受賞した作家・宇佐見りんさんは、2022年5月に上梓した『くるまの娘』(河出書房新社)で、「家族と自分の関係性」という大きな問いに挑んだ。

    自立なのか、依存なのか。健全なのか、不健全なのか。「家族」に挑んだ『くるまの娘』
  • 芥川賞受賞後第一作『くるまの娘』宇佐見りんインタビュー!「人生って…取り戻せるものなんて、どこにも、ない」 | ダ・ヴィンチWeb

    発行部数52万部を超えた芥川賞受賞の話題作『推し、燃ゆ』から約1年半。宇佐見りんさん待望の新作長編『くるまの娘』が刊行された。『文藝』掲載時から大きな反響を呼び、著者最高傑作との声も……。新たな衝撃作を生み出した宇佐見さんに、新作、そして小説を巡って、お話を伺った。 (取材・文=立花もも 写真=石田真澄) 〈「しんじゅうする。こんなんなったら、もう、それしかない」 叫びは、喉ばかりでなく、見ひらかれた目から、両耳から、髪の毛先から、ほとばしった。〉――唾液や洟水、涙で濡れたハンドルを震える手でつかんで、家族の乗る車を暴走させる母。 〈「なんで生きてきちゃったんだろうな」〉――娘を助手席に乗せ、やはり震えるこぶしでハンドルを握りしめながら、誰にも言えなかった想いを吐露する父。 家族の話を書こう、と思った宇佐見さんの脳裏に浮かんだのは、そんな、車中の場面だった。 「その2つの場面は、かなり初期

    芥川賞受賞後第一作『くるまの娘』宇佐見りんインタビュー!「人生って…取り戻せるものなんて、どこにも、ない」 | ダ・ヴィンチWeb
    soitan
    soitan 2022/06/07
    “なぜとりかえしがつかないのか、という絶望を重ねながら”
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