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  • 鎌倉スイス日記

    作曲者 : BEETHOVEN, Ludwig van 1770-1827 独 曲名  : ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1 (1796-98) 演奏と作品解釈についてのを若い頃読んで、その明快な考えに心酔していた私は、彼の弾いたベートーヴェンのこの曲を聞いて、大変ショックを受けた。雑で速すぎたのだ。そのために曲の重要な要素である短6度へのベートーヴェンのこだわりが、希薄となり、ただただ切迫した感じだけの薄っぺらな音楽になっていたのだ。 この傾向は、ポリーニやコヴァセヴィッチ、アラウといった、愛してやまないピアニストたちの演奏にも聞かれ、私の考えが間違っているのか分からなくなっている。 多くの場合、短い16分音符を短くし過ぎているように感じられ、鋭角的に過ぎるのだけれど、それでは曲のアイデアが浮かび上がってこないと私は考えている。 第1主題は次の3つの部分で出来ている

    鎌倉スイス日記
    sojisan
    sojisan 2020/07/31
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