JR新宿駅のサイン表示がひどいことになっている。だいぶ前から気になっていたが、名作が台無しです。1988年GKグラフィックスがJR新宿駅のためにデザインしたサイン計画は素晴らしいものだった。(導入は89年だったと思う)。首都圏の駅のサイン計画は当時、黎デザインによる営団地下鉄[*注]が一歩先を行っていたのですが、GKのサイン計画はとにかく美しかった。 山手線の黄緑、中央線のオレンジ、総武線のイエロー、埼京線のグリーンなどJRの財産である「色」が、GKグラフィックスによる抑制されたデザインの中に生かされていた。「抑制された」と表現したのは、サインボードが環境に溶け込むように配慮されていたからだ。プラットホームやコンコースの線名表示(番線標)はダークグレイでの文字が白抜き、サインボードばかりがごちゃごちゃある感じを少しでも抑えようとしていた。 ホームの駅名表示サインボードは丸みを帯びていて圧迫