NECは、個人に関する情報(以下、パーソナルデータ)のプライバシー保護をより高度かつ高速に行う技術を開発しました。 現在、機密性の高いパーソナルデータを企業内で共有したり、第三者へ提供する際は、個人を特定する情報を削除し、匿名化されています。パーソナルデータは取扱いに慎重を要する機微な値を含むことから、個人を特定する情報等を削除しても他の情報との照合によって個人が特定される可能性があるため、安全管理の徹底が求められています。一方、パーソナルデータを活用するには、傾向や特徴を掴むために一定水準の精度が必要です。 パーソナルデータは、性別や生年月日のように一個人に一つの値となる属性(単一値属性)と、病名や投薬名のように一個人に複数の値が含まれる属性(集合値属性)の組み合わせからなる複雑な構造を有しています。 従来は、単一値属性と集合値属性をそれぞれ分けて匿名化していたため、精度や安全性に課題が