【ワシントン時事】オバマ米大統領は27日、来年の大統領選に向け、自身の出生地をめぐる論争が再過熱していることを受け、ハワイ州発行の出生証明書の原本コピーを公表した。オバマ氏が米国生まれではなく、大統領の資格がないとの主張が注目を集めていることを受け、改めて反証した形だ。 オバマ大統領は記者団に対し、自身の出生地問題が内政の重要課題の議論への妨げになっていると指摘。「こんな愚かなことに割く時間はなく、他にやるべきことがある」と述べ、原本公表で「出生論争」に終止符を打ち、政策論議に集中したいとの考えを示した。 父親がケニア人のオバマ大統領の出生地を疑問視する声は、2008年の大統領選挙戦時に浮上。オバマ陣営は、ハワイ州発行の出生証明書の簡易版を公表した。簡易版はハワイ州民が各種の申請に使う公式の書類だが、その後も大統領が米国生まれではないと考える人が根強く存在している。 さらに最近になっ