衣類、本、台所用品、アクセサリー、小物などの「モノ」は、資本金を投下された製品工場で安価に大量に生産され、販売店に運ばれ、私たちに購入され、居住空間に持ち帰られる。モノは、購入後すぐに使われたり消費されたりする場合もあれば、不足した場合や替えが必要な場合に備えて、家の中に貯め置かれることもある。そのうちに着ることができなくなったり、誰かに似合わないと言われたりして使用されなくなったモノ(衣類)、読もうと思って買ったのに、時間がなくて読まれないまま積んであるモノ(本)、その他、諸々の貰いモノ、贈りモノなどが、家の中で、知らない間にどんどんと増殖して、ついには生活空間を圧迫し始める。 雑然たるモノの群れや束は、所有者に物理的に重くのしかかるだけでなく、何とかしなければならないと思いつつも何ともできない状態が続き、片づけなければならないという意識とともに、片づけられない整理できない自分の不甲斐な