【北京=加藤隆則】中国浙江省温州の高速鉄道事故で、設計上の重大な欠陥が見つかった運行管理センターのデータ収集ソフトについて、当局が、全国で同様の問題が再発しないよう防止措置を取ったことが1日わかった。 共産党機関紙「人民日報」が同日掲載した、鉄道省当局者のインタビューで明らかになった。 この当局者は、「全国にある同種設備の改善、試験を行い、不備のないことを確認した」と強調しており、ほかの鉄道路線でも、改善すべき欠陥があった可能性がある。中国当局はメディア規制を強めるとともに、国営新華社通信など主要官製メディアを通じて、安全対策をアピールする鉄道省幹部の発言を繰り返し伝えている。 また、新華社通信と国営中央テレビ(CCTV)は7月30、31日、陸東福・鉄道次官ら当局者による発言を相次いで報道した。 粉々に砕いた車両を地中に埋め、その後、掘り出したことが映像で確認されているにもかかわらず、陸次