地球温暖化による影響で海氷や氷河が縮小している北極海で、海氷が減った結果、「日傘」の役目を持つ低い雲の割合がここ10年ほどで約3割減っていることが、海洋研究開発機構の調査でわかった。低い雲が減ることで、さらに海氷が解けやすくなっているとみられる。温暖化による雲の変化が確認されたのは初めてで、周辺気候の解明につなげたいという。米国地球物理学連合の学会誌に掲載された。 海洋機構寒冷圏気候研究チームリーダーの猪上淳氏らは、1999〜10年の秋から夏にかけて8回行った航海で雲の分布を調査した。 98年の米国の調査では、雲の約90%が高さ約500メートルに集中していたが、調査の結果、500メートルの雲は約60%と約3割減り、98年は5%以下だった高さ1キロの雲の割合は約20%に増え、雲が高くなっていることが確認された。雲の全体の量も減っていたという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには
関連トピックスドバイ 鹿児島県南九州市は4日、市内の知覧(ちらん)特攻平和会館が収蔵する特攻隊員の遺書や手紙について、ユネスコの世界記憶遺産への登録を目指して申請の準備に入ると発表した。目標は2015年5月以降の登録だ。 平和会館は、知覧の旧陸軍特攻基地などから出撃、戦死した特攻隊員1036人を慰霊し、遺品などを展示する。収蔵する約1万3千点のうち隊員直筆の遺書や手紙、日記、手帳など2390点の登録をめざす。専門家のアドバイスを受けながら絞り込み、来年3月に申請する予定だ。 記憶遺産登録への挑戦は昨秋、特攻隊員に関する著作を出した人から提案があった。国内初登録となった山本作兵衛の炭鉱画などを申請した福岡県田川市や文化庁と相談して決めたという。霜出(しもいで)勘平市長は「登録されれば、これまで以上に特攻隊員の供養になり、平和情報の発信がより大きなものになる」と期待する。 続きを読むこの
2008年6月に東京・秋葉原で起きた無差別連続殺傷事件で殺人などの罪に問われ、一審・東京地裁で死刑判決を受けた元派遣社員・加藤智大(ともひろ)被告(29)の控訴審第1回公判が4日、東京高裁(飯田喜信裁判長)であった。「出廷を望んでいない」(弁護側)として加藤被告は出廷せず、傍聴席の被害者や遺族の間には落胆が広がった。 控訴審では、被告に出廷の義務がなく、弁護側は法廷での被告人質問も求めなかった。飯田裁判長は、弁護側が求めた再度の精神鑑定を「必要性がない」として却下。これにより、7月2日の次回公判で被害者や遺族が意見を述べた後、結審する見通しとなった。 この日の法廷には、10人近い被害者や遺族らが訪れた。重傷を負ったタクシー運転手の湯浅洋さん(58)は「やっぱり本人から説明も反省も聞けないのか」と諦めの表情をみせた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録
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