ロービジョン(弱視)や学習障害のひとつであるディスレクシア(読み書き障害)の人でも読みやすい「UDフォント」をご存じだろうか。UDとはユニバーサルデザイン(Universal Design)の略で、障害がある人に優しいだけではなく、そうでない人にも読む速さの向上や疲労感の軽減の効果が期待できる書体である。『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って-UDデジタル教科書体 開発物語』(時事通信社)を3月23日に上梓した書体デザイナーの高田裕美さんに話を聞いた。 【比較画像】一般的な明朝体と「BIZ UD明朝体」の読みやすさの違いを体験する 新たなフォントが続々開発 日々目にするさまざまな文章だが、そのフォント(書体デザイン)が何なのかを意識している人は少ないかもしれない。例えば、Yahoo! ニュースでは、デフォルトの設定でメイリオという書体が使われている。 「明朝体やゴシック体だけで、
