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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (724)

  • 渦巻くオーロラ「宇宙ハリケーン」を初確認、研究

    【動画】北極に発生したオーロラの渦「宇宙ハリケーン」のイメージ。目に見えない巨大なプラズマの渦から地球の磁力線(緑色の線)に沿って電子(オレンジ色の帯)が「降り注ぐ」ことによって発生する。(MARK GARLICK) 太陽から地球に向かって高エネルギー粒子が放出されると、地球の北極や南極の空に美しい光の帯が現れる。オーロラだ。けれども時折、北極の上空に不鮮明な謎の光が漂っていることがある。太陽活動が静かな時期に現れるこの光の正体は何なのか、どのようにして作られているのかは、これまではっきりしていなかった。 国際的な科学者チームが、ついにその謎を解き明かした可能性がある。科学者たちはこの光を、オーロラがハリケーンのように渦巻き状に回転しているものではないかと考え、「宇宙ハリケーン」と名付けた。2月22日付けで科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に論文が発表された。 研究チームは、人工衛

    渦巻くオーロラ「宇宙ハリケーン」を初確認、研究
  • 主役は自然、氷の楽器を奏でる「アイスミュージック」とは

    独自のレーベル「オールアイスレコーズ」を立ち上げたアイスミュージックの先駆者テリエ・イースングセット氏。カナダのバフィン島でレコーディングをしているところ。この日の気温はマイナス42℃。(PHOTOGRAPH BY EMILE HOLBA) 石や木といった自然の素材を使って曲を作っていたテリエ・イースングセット氏にとって、氷への挑戦は自然ななりゆきだった。 ノルウェーの作曲家でパーカッショニストであるイースングセット氏は、氷から生み出される「アイスミュージック」の先駆者だ。日ではアパレルブランドのCMに起用されたことがあり、たびたび来日もしているので、見聞きしたことがある人もいるだろう。 アイスミュージックとは、自然にできた氷を叩いたり、氷から作った楽器を演奏したりして生み出される音楽のこと。楽器の多くは馴染み深い形をしているが、アイスミュージックの場合、主役となるのは自然であり、自然に

    主役は自然、氷の楽器を奏でる「アイスミュージック」とは
  • ギャラリー:火星地図はこんなに進化した!200年の歴史 画像15点

    ナショナル ジオグラフィックが2016年に発表した最新の火星マップ。この数百年間、火星の理解の深まりとともに、火星マップも大きく進化した。 火星マップを最初に制作したドイツの天文学者ヨハン・メドラーとヴィルヘルム・ベーアによる1840年の火星マップ。左の図の「d」と書かれた小さな黒い点は、「火星の目」とも呼ばれるソリス・ラクス(太陽湖)。(MAP BY JOHANN MÄDLER AND WILHELM BEER) リチャード・プロクターの最初の火星マップは、W・R・ドーズによる1867年の火星スケッチに基づいている。プロクターは1870年に出版した『Other Worlds than Ours(地球以外の天体)』という著書の中で、この地図を発表した。(MAP BY RICHARD PROCTOR AND W.R. DAWES)

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  • 地球の「退屈な10億年」の謎を解明、造山運動が停滞していた

    プレート運動で押し上げられることのない米国南東部のアパラチア山脈は、風化によって侵されて、少しずつ低くなっている。研究により、過去に地球上の高くそびえる山脈が約10億年にわたって成長を止めていたことが示された。(PHOTOGRAPH BY ROBB KENDRICK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) もしもあなたが10億年前の地球を探検できたとしたら、目を引くものがないことに驚いただろう。樹木や昆虫をはじめ、空を見上げても鳥もいない。生きものは、どろりとした原始の海のスープに浮かぶ単純な微生物だけだった。 このほど2月12日付けで学術誌「サイエンス」に発表された新しい研究により、当時の地球になかった可能性のあるものが、もう1つ加わった。高くそびえる山々だ。 今日の地球の表面を覆うプレートは常に移動し、そのスローモーションのダンスは表面の地形を作り出している。大陸どうし

    地球の「退屈な10億年」の謎を解明、造山運動が停滞していた
  • 犬ぞりは誤り、観光業が作った間違いだらけの北欧サーミ文化

    フィンランドのラップランド地方にあるレヴィで、トナカイが引くそりに乗る観光客。ここはフィンランドに住む約1万人のサーミの先祖伝来の地だ。(PHOTOGRAPH BY PARKERPHOTOGRAPHY, ALAMY STOCK PHOTO) ヨーロッパの極北地方は「サプミ(Sápmi、「サーミ人の土地」の意)」として知られ、約10万人の先住民サーミが暮らしている。冬にこの地方を訪れると、オーロラ観光からクロスカントリースキー、犬ぞり体験に至るまで、数々のアクティビティが迎えてくれるが、なかでも近年、シンボルになっているのが犬ぞりだ。 「アニマル・ツーリズム・フィンランド」の2018年の報告によると、フィンランドのラップランド地方だけでも4000匹のハスキー犬が観光イベントに使用されている。問題は、「犬ぞりは他の文化からの借り物で、1980年代にラップランド観光に持ち込まれた」ことだと、フィ

    犬ぞりは誤り、観光業が作った間違いだらけの北欧サーミ文化
  • エベレスト標高は86cm高い8848.86mに、ネパールと中国が合同発表

    エベレストの北側ベースキャンプから見たロンブク氷河と、エベレスト山頂へ続く道。(PHOTOGRAPH BY RENAN OZTURK, NATIONAL GEOGRAPHIC) 世界最高峰エベレストの標高を再計測していたネパールと中国政府は12月8日、最新の標高を8848.86メートルと発表した。ネパール政府がこれまで公認してきた高さよりも86センチ高い数字だ。 両国の政府は、エベレストの正確な高さをめぐる議論に終止符を打つため、それぞれが数年がかりで測量事業を進めてきた。16年ぶりの格的な測量とあって、地理学の世界でも関心が高く、2015年に発生したマグニチュード7.8の地震が山の高さにどう影響するかを分析する科学者らも、結果発表を待ちわびていた。(参考記事:「エベレストが地震で3センチ反転、標高は変わらず」) 2019年春、少人数から成るネパールの測量チームと山岳ガイドが、厳しい寒さ

    エベレスト標高は86cm高い8848.86mに、ネパールと中国が合同発表
  • コロナワクチンの代替策として注目、モノクローナル抗体とは

    人体に侵入した新型コロナウイルスに反応するY字型の抗体の想像図。抗体は、新型コロナウイルスの特徴的なスパイスタンパク質に結合し、ウイルスと細胞の結合を妨げ、ウイルスを破壊するほかの免疫細胞の目印にもなる。(ILLUSTRATION BY KTSDESIGN, SCIENCE SOURCE) 新型コロナワクチンの接種が格化している今、免疫が無防備になっているせいで、ワクチンを接種できない人々が取り残される危険にさらされている。 そうした免疫不全の患者が世界に何人いるかは不明だが、米国だけで約1000万人、つまり人口の約3%にのぼると推定されている。これには、まれな遺伝性免疫不全疾患の患者、関節リウマチなどの自己免疫疾患の患者、免疫抑制剤を服用しているがん患者や臓器移植を受けた人などが含まれている。 彼らのなかには、ワクチンを接種してもウイルスを中和する抗体を作れない人もいる(編注:すべての

    コロナワクチンの代替策として注目、モノクローナル抗体とは
  • 人にもできる! 音で周囲を知覚する「反響定位」のしくみ

    カナダのブリティッシュコロンビア州の近海で、海面のすぐ下を泳ぐセミイルカ。音が空気中の5倍の速さで伝わる海では、反響定位を用いるのは理にかなった戦略だ。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 自分が出した音が物に当たって跳ね返ってくる反響を利用して、距離や物の大きさを知る動物がいる。いわば、自然が編み出したソナーシステムの「反響定位(エコーロケーション)」という知覚の方法だ。 コウモリの大半の種、ハクジラ全種、小型哺乳類など、1000種以上の動物が反響定位を用いる。多くが夜行性か、地中に掘った穴や海中にすむ動物で、光が乏しい環境で餌を見つけるために反響定位を利用している。音波を発する方法は、のどを振動させる、羽ばたきをするなど、いくつか存在する。 例えば、夜行性のアブラヨタカや、暗い洞窟の中で狩りをする一部のアナツバメは

    人にもできる! 音で周囲を知覚する「反響定位」のしくみ
  • ペットはコロナ禍の癒やしになるとは限らない、研究

    ジャニスさんに寄り添うセラピードッグのケイシー。2020年4月20日、米国マサチューセッツ州で撮影。シベリアンハスキーのケイシーは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのなか、ジャニスさんと家族の支えになっている。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)はいまだ先行き不透明だが、はっきりしていることが1つある。未曽有の困難を乗り越えるため、私たちの多くがペットに頼っているということだ。(参考記事:「ネコにも感染、コロナとペット知っておきたいこと」) 事実、外出もままならない状況が続くなか、イヌをはじめとするペットの需要が世界各地で高まっている。たとえば、ペットの里親募集に関する情報を収集するデータシステムの「ペットポイント」によれば、2020年3月〜9月、米国の家庭が里親として迎え

    ペットはコロナ禍の癒やしになるとは限らない、研究
  • 9人が怪死「ディアトロフ峠事件」の真相を科学的に解明か

    1959年2月26日、ディアトロフ峠で遭難した登山グループのテントを調べるソ連の捜索隊。テントは内側から切り開かれ、多くのメンバーがを履かずに下か裸足で外に出ていた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF THE DYATLOV MEMORIAL FOUNDATION) 60年以上前のロシア(当時はソ連)で起きた悲惨な出来事は、秘密の軍事実験やイエティ、さらには地球外生命体との接触まで、さまざまな陰謀論を産み出してきた。しかし現時点で最も納得でき、最も理にかなっていると思われる仮説は、自動車事故の実験や映画『アナと雪の女王』で使われたアニメーションをヒントにした雪崩のシミュレーションにもとづくものだ。 スイスの2人の研究者が2021年に発表したデータは、9人の雪山登山者にむごたらしい死をもたらしたのは、不思議なほど規模の小さい遅発性の雪崩が原因だった可能性を示唆していた。雪山で

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  • 接種1回で済み冷蔵できるコロナワクチン、米で承認申請へ

    2020年12月の臨床試験において、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のCOVID-19ワクチン候補を手に取る技術者。(PHOTOGRAPH BY MICHAEL CIAGLO, GETTY IMAGES) 米国でコロナウイルスワクチンの配布を加速させることを約束しているバイデン政権は、じきに新たなツールを手に入れる。それは、接種が1回で済み、一般的な冷蔵庫の中で3カ月保存可能なワクチンだ。 ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社は先日、同社が開発したワクチン候補が、1回の接種でCOVID-19に対し強力な予防効果を発揮したというデータを公表した。接種者の発症を予防する割合である有効率は全体で66%で、重症疾患の予防効果は85%にのぼるという(編注:日では2020年9月から治験を実施中)。 ただし、留意すべき点が2つある。このワクチン候補の有効率は米国内で72%であり、ファイザー・ビオ

    接種1回で済み冷蔵できるコロナワクチン、米で承認申請へ
  • ギャラリー:腸チフスのメアリーから不遇の天才医師まで「感染症、歴史の教訓」 画像20点

    腸チフスのメアリー アイルランド出身の料理人メアリー・マローン。腸チフスが集団発生した際、初めて保菌者と特定された人物だ。メディアはマローンを「腸チフスのメアリー」と呼び、マローンの裁判と強制隔離は世間の注目を集めた。1909年ごろに公開されたこのイラストでは、マローンが頭蓋骨を割ってフライパンに入れている。(参考記事:「元祖スーパースプレッダー「腸チフスのメアリー」が残した教訓」)(CHRONICLE, ALAMY) 元祖スーパースプレッダー メアリー・マローン(手前の人物)は腸チフスの症状こそなかったものの、ニューヨーク周辺で料理人として働いていたとき、腸チフスの感染源となった。写真はノース・ブラザー島の病院で撮影されたもの。マローンはこの病院で四半世紀以上を過ごした。(PHOTOGRAPH FROM BETTMANN/GETTY) 飛沫の「スーパー排出者」 2020年10月6日、韓国

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  • 【動画】ヘビの第5の移動手法を発見「投げ縄式」

    ミナミオオガシラ(米ネブラスカ州オマハのヘンリー・ドーリー動物園で撮影)には、体長3メートルほどに成長するものもいる。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) ヘビは様々な移動術を持っている。砂の上を横に動くものもいれば、木から木へジャンプするヘビや、体をくねらせて泳ぐヘビもいる。しかし今回、ヘビのまったく新しい移動法が明らかになった。柱に巻き付けた体をくねらせることで、柱を登る方法だ。(参考記事:「【動画】枝から枝へジャンプするヘビ、ほぼ滑空?」) ミナミオオガシラは、オーストラリアやパプアニューギニアなどが原産のヘビで、主に樹上で暮らしている。第二次世界大戦後、このヘビは意図せずグアムに持ちこまれた。貨物船にまぎれ込んでいたのかもしれない。ミナミオオガシラはグアム島で急速に勢力を拡大、他の動物たちの数を減少さ

    【動画】ヘビの第5の移動手法を発見「投げ縄式」
  • スーパームーン皆既月食も! 2021年の天文イベント10選

    米ワシントン州にあるレーニア山と皆既月の赤い月。この月はブラッドムーンと呼ばれている。(PHOTOGRAPH BY KEVIN EBI, ALAMY STOCK PHOTO) 2020年、地上はコロナ禍に席巻されたが、星空ではネオワイズ彗星の突然の出現や、木星と土星の大接近など数々の天文イベントが私たちを癒やし、楽しませてくれた。(参考記事:「2020年7月、ネオワイズ彗星が接近」) 注目の天文現象が目白押しなのは、今年も変わらない。ここでは、2021年にチェックしたい10の天文イベントを紹介しよう。 2月11日:金星と木星の接近

    スーパームーン皆既月食も! 2021年の天文イベント10選
  • 「秘境ムスタン王国」の旅、新たな道路がもたらす変化

    ネパールのムスタン郡、吊り橋を彩るチベット仏教の祈祷旗。ここはヒマラヤにおける有名なトレッキングルートだ。 (PHOTOGRAPH BY ALIAKSANDR MAZURKEVICH, ALAMY STOCK PHOTO) ネパール中北部に、かつての「ムスタン王国」(現在はダウラギリ県ムスタン郡)がある。切り裂かれたような岩の大地に、雪を頂く山々。色鮮やかな祈祷旗がはためき、レンガ色の修道院がそびえる。チベットと境を接するこの秘境へのトレッキングは、旅人たちの人気を集めている。 しかし、ネパール全域でそうであるように、ムスタンにも変化の波が訪れている。国が急速にすすめる道路建設計画によって、風景のみならず住民の暮らしや旅のあり方まで変化しつつあるのだ。 旅行者は、自分たちが求めていた「手つかずの美しい土地」に道路が造られることを嘆く。一方で、山奥の集落に暮らす人々にとっては、都会へのアクセ

    「秘境ムスタン王国」の旅、新たな道路がもたらす変化
  • 金星で謎の閃光を観測、探査機あかつき、ついに雷か

    の金星探査機あかつきが紫外線で撮影した金星の擬似カラー画像。雲の層に模様が浮かび上がる。(PHOTOGRAPH BY JAXA/PLANET-C PROJECT TEAM) 2020年3月1日、金星を周回する唯一の探査機である日の「あかつき」が、金星の空に明滅する不思議な光をとらえた。この光は、40年にわたって人類が抱いてきた、ある疑問への答えをもたらすかもしれない——雲に包まれた金星に、雷はあるのか? 地球以外の太陽系内では、これまでに木星、土星、天王星の雲の中で探査機が雷光を検出している。厚い雲に覆われた「金星にも、雷があるはずだと考えています」。米ジョンズ・ホプキンス大学の惑星地質学者で、米航空宇宙局(NASA)金星探査解析グループ(VEXAG)の副会長を務めるノーム・アイゼンバーグ氏はそう語る。 あかつきが検出した光について、北海道大学の惑星科学者である高橋幸弘氏が、2020

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  • 中世の暗殺教団「アサシン」は実在したのか 通説を検証

    シリア、マサイフに残るニザール派の要塞跡。「アサシン派」との蔑称で呼ばれることもあるニザール・イスマイル派。中世、要塞化された城を拠点に活動していた。(PHOTOGRAPH BY AGEFOTOSTOCK, ALAMY) かつて中東には暗殺者の秘密集団があり、一帯を支配していた――これは事実とは違う伝説で、十字軍時代の年代記やビデオゲームのために脚色を加えて作り上げられたものだ。 一方で「Assassin(アサシン、暗殺者)」という言葉は、「ニザール・イスマイル」というイスラム教の一派に対して使われていた蔑称に由来するものだ。彼らはイスラム教シーア派から分派した秘密主義の集団で、短命だが政権を樹立した。このニザール派について、もう少し詳しく見ていこう。 ニザール派の起源は、西暦632年に起こったイスラム教最初の分裂にまでさかのぼる。預言者ムハンマドの後継としてだれがイマーム、すなわち指導者

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  • スマホの光を使って印象的な写真撮影、ナショジオ写真家が伝授 写真7点

    身近なスマホやタブレットの光を使えば、よくある撮影の悩みが解決できることがある。ナショジオの写真家レベッカ・ヘイルが伝授する。 この8カ月間、私は家族3人の写真ばかり撮り続けてきた。3月にパンデミックで旅行ができなくなってから、私たちは家にこもり、旅行の計画も浮かんでは消えるばかり。世界がすっかり小さくなってしまったようだ。 これまで私は写真家として、自分の生活圏を離れた土地や人々など、外の世界に目を向けようとしてきた。その意味で自宅は、インスピレーションをかきたてる場所ではなかった。だが、最近では多くの人々と同様に、日常生活に刺激を見いだそうと考えるようになった。自分の心を健全に保ち、世界各地に出かけられるようになる日に備えるためだ。 そんな私が着目したのは、思いがけない光源を自由な発想で利用する試みだ。頼もしい撮影ツールがいつもポケットに入っていることに気づいた私は、このスマートフォン

    スマホの光を使って印象的な写真撮影、ナショジオ写真家が伝授 写真7点
  • ネコのびっくり高速連打ほか、奇妙な行動Q&A

    ネコは飼い主に自分の好みをはっきり伝える。(PHOTOGRAPH BY CYRIL RUOSO, MINDEN PICTURES/NAT GEO IMAGE COLLECTION) 人々はしばしば、ネコは奇妙な生きものだと考える。まるで人間の行動がとても合理的であるかのように。 あらためて考えてみれば、人間だって相当に奇妙な生きものだ。とはいえ、よき相棒のネコを理解するのに、しばしば手助けが必要になるのはたしか。そこで、ナショナル ジオグラフィックは読者の皆さんから、ネコの謎の行動についての質問を募集することにした。事についての謎から突然走り回る「ズーミー」まで、さまざまな疑問が寄せられた。 なぜ蛇口から水を飲むのか? 米テキサスA&M大学獣医学教育病院の内科医デブラ・ゾラン氏によれば、流れる水に興味を引かれ、容器に入った水よりおいしいと感じるネコがいるという。 容器が清潔でなければ、ネ

    ネコのびっくり高速連打ほか、奇妙な行動Q&A
  • 次々と見つかる新型コロナ変異株、原因と対策は?

    2020年10月18日、英国ロンドンのテムズ川沿いを散策する人々。(PHOTOGRAPH BY ANDREW TESTA, THE NEW YORK TIMES VIA REDUX) 12月初旬、英国ケント州で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が急増し、科学者たちが原因の解明にのりだした。英国の科学者による新型コロナウイルスのゲノム(全遺伝情報)解析プロジェクト「COG-UK」のメンバーであるニック・ローマン氏らは、手がかりを求めて遺伝子の変異を調べた。おかげで、地域の中で感染が拡大する状況を大まかに追跡することができた。 新型コロナウイルスでは遺伝子の変異、つまりゲノムの複製時に自然に生じるミスが、毎月1〜2個の安定したペースで生じていると、英バーミンガム大学の微生物ゲノミクス・バイオインフォマティクス教授でもあるローマン氏は説明する。しかしケント州の多数の感染者から、遺

    次々と見つかる新型コロナ変異株、原因と対策は?