必要性の高さと、需要の大きさはイコールではない。社会事業での有益なイノベーションをしっかり普及させるために必要な3つの原則とは何か。 ほとんどの企業は、自社の製品やサービスの需要を呼び起こさなければ生き残れない。そのために、マーケティングや広告活動を行ったり、クチコミによる導入拡大を見込んで製品設計にユーザーを深く巻き込んだりする。 これは、社会問題の解決に取り組むイノベーターにとっても同様だ。ところが、彼らは多くのビジネスリーダーとは異なり、そのイノベーションのニーズ(必要性)が非常に大きいがゆえに、需要を意識的に喚起する努力を忘れがちである。だが、たとえ最も必要とされるイノベーションでも、放っておけば自然に受け入れられるということはないのだ。 次の例を考えてみよう。 2015年、米国の成人の8600万人が2型糖尿病にかかるリスクを抱えていた。これは3人に1人の割合である。同時に、約10
![人命を救うほどのイノベーションも価値を適切に伝えなければ普及しない | イノベーション|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5ab6f25500490cccb5d062e500c1e527efd8fec3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdhbr2.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F0%2F-%2Fimg_a09f555874c7c8ec42c7b1dd53ae367d94454.jpg)