石油元売り最大手のJXホールディングスは、ガソリンなどの精製や販売事業の効率化を図るため、業界3位の東燃ゼネラル石油に経営統合を打診していることが明らかになりました。 JXが交渉を打診した背景には、業界2位の出光興産と業界5位の昭和シェル石油が経営統合に向けて合意したことがあります。両社は再来年4月までをめどに新しい会社の設立を目指しており、ガソリンの販売数量で業界トップのJXに迫る勢いとなります。 JXとしては、経営統合を実現できれば製油所やガソリンスタンドの統廃合によってコストを大幅に削減することができ、競争力を強化できるというねらいがあるものとみられます。 石油元売り業界は、かつては10社以上ありましたが、出光興産と昭和シェル石油が経営統合に向けて合意したことで再編の機運が高まり、残るJXと東燃ゼネラル、コスモエネルギーホールディングスが再編相手を模索する展開となっています。