(GEPR編集部より)GEPRはNPO法人国際環境経済研究所(IEEI)と提携し、相互にコンテンツを共有します。IEEIの中野直和主任研究員のコラムを提供します。 日本は原発事故の影響によって、脱原発が自然と進むでしょう。エネルギー源を多様化する中で、石炭の利用も考えなければなりません。石炭はCO2や有害なガス排出の多さ、石油と比べたエネルギー効率の悪さから、最近の日本では使用が抑えられる傾向にありました。 【本文】 国際エネルギー機関(IEA)は、毎年、主要国の電源別発電電力量を発表している。この2008年実績から、いくつかの主要国を抜粋してまとめたのが下の図だ。現在、日本人の多くが「できれば避けたいと思っている」であろう順に、下から、原子力、石炭、石油、天然ガス、水力、その他(風力、太陽光発電等)とした。また、“先進国”と“途上国”に分けたうえで、それぞれ原子力発電と石炭火力発電を加算