フランス語・イタリア語と日本語の翻訳家・通訳者である平野暁人さんの連載「舞台芸術翻訳・通訳の世界」。ご専門の舞台芸術通訳の仕事や趣味とする短歌など、多角的な視点から翻訳・通訳、言葉、社会についての考察をお届けします。今回は、時折やって来る抑うつ 傾向 と闘いながらの通訳、翻訳、執筆の仕事についてです。 抑うつと闘うEJOをお読みのみなさん、こんにちは。翻訳家で通訳者の平野暁人です。 本稿が公開されるころにはとっくにお正月気分も霧消していることでしょうが、これを書いている今は2021年1月4日なのでまだ幾分お正月です。読者のみなさんは勢いを増す疫禍にめげずよい年末年始を過ごされたでしょうか。むしろ災厄の渦中にあって「よい」の定義から多くの煩悩が削(そ)ぎ落とされ、「健康であること」「仕事ができること」くらいにスリム化されて以前より幸せを実感しやすくなっている人もいるかもしれませんね。 さて私
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