1巻 王欣太 英雄の大きさは、何人の人間を食わせることができるか、その数で決まった。私はこのことを「生涯、何人の人を楽しませることができるか」という考えに置き換え、大きな器の漫画家になりたいと思っています。 李學仁 千年真実というものがあるのをご存知だろうか?真実は、それが行われた瞬間から、世に認知される場合と、反対に、意図的に隠匿され闇に葬られる場合とがある。曹操の場合は後者に当たる。その秘められた闇の底から、千年を経て、曹操の真実は光芒を放つ。魂がふるえる光芒だ。 2巻 王欣太 小学生の頃、私の中国のイメージは“赤いベールに包まれた巨大な豚”。人民服を着て薄笑いを浮かべる、奇妙で滑稽な感じの国だった。しかし、それでも毛沢東や周恩来は、日本の政治家よりもずっといい顔をしていることが、はっきり見てとれた。 李學仁 悪徳の烙印を押された人を注意深く見よ。同時に、美徳の誉れ高き人の正体を見極め