あなたも家族も必読 認知症「最初の最初」この30兆候を知っておけば大丈夫 すぐに気付いて対処すれば、間に合う これは、認知症になる前段階の軽度認知障害(MCI)によく見られる兆候だという。日本認知症学会の専門医でおくむらクリニック(岐阜県)院長の奥村歩医師が解説する。 「認知症の初期では、視空間認知機能が低下します。そのため、初期の段階から『回転』を必要とする動作に弱くなるんです。蓋を回して開けるのが苦手になるだけでなく、靴ひもが結べなくなる、引き戸は開けられるけどドアノブがうまく回せなくなる、ネクタイを結ぶのに時間がかかる、といった症状も出てきます」 このほか、自動販売機にうまくおカネが入れられない、道に迷いやすくなる、電話をかけるのに時間がかかる、といった兆候が出てくることもある。認知症になると、基本的には症状を自覚できなくなる。まず一緒に暮らしている家族が異変に気づくことが多いのだが