ロボトミー手術の生存者による、衝撃的な手記。何の落ち度もない少年が脳みそを損傷させられるという、凄まじい記録です…。読書メモをご共有。 悪魔の手術、ロボトミー ・当時の精神科医は、うつ病その他の精神疾患に苦しむ患者にさまざまな荒療治をおこなっていた。電気療法では、患者の脳と身体に電圧料をあれこれ変えながら電流を流した。水療法では水浴、器官注水、冷水湿布、蒸気噴霧、シャワー、ホースを使っての噴水などを患者に試みた。多くの場合は冷水が私用されたものの、熱湯が用いられたケースもある。患者を熱湯風呂に入れたり、熱風を当てたり、赤外線灯をつけたキャビネットや電気を通した寝袋といった道具を用いたりすることもあった。ドイツのある医者は「電気シャワー」という療法を発明し、患者にヘルメットをかぶせたうえで脳に通電したという。 ・いくつかの治療法は、いまとなってはどうかしているとしか思えないものだ。あらゆる精