「黒いオルフェ」の作曲者として知られるルイス・ボンファは、特異な奏法を持つギタリストでもある。彼の奏法は、ベース・和音・旋律をたった6本の弦と10本の指で同時に紡ぎ出すもので、音楽史上、他に類を見ない。ここではルイス・ボンファに関係するアルバムとダブル・シングルを、録音年代順に紹介することにする。なお、各ジャケットは、曲目・パーソネル・別ジャケへのリンクとなっている。合わせてごらんいただきたい。 luiz bonfá (1955) Continental LPP-21 [10"LP] 1945年のデビュー以降、ボンファは多くのSPをブラジル・コンチネンタルに吹き込んでおり、ミュージシャンとしての名声を得ていたが、LPは本作が1枚目。この頃ボンファのテクニックはすでに完成されており、本作でもアコースティック、エレクトリックともに存分にボンファのギターを堪能できる。ピアノはアントニオ・カルロス