今の会社での役割が影響してか、最近は「どんなものを作りたいか?」より、「どう作るべきか?」の思考で物事を捉えているように思う。多くの人が関わるプロジェクトであればあるほど、まずは役割分担、体制など「どう作るべきか?」の合意が効率的な遂行上必要となるが、本来であれば「どんなものを作りたいか?」が決まらない限り、「どう作るか?」も決まらないのが道理のはず。何か大切なものを置き去りにしながら、モノづくりをしてしまっているような気がしてならない。 そんな中、興味の赴くまま手に取った本から、印象に残った言葉を紹介したい。 「いちばん大切なのはモノがどうということじゃなくて、暮らしだと思う。 ~中略~ 人がいて、家族と時を過ごす。友達がやってきて酒を飲む。ご飯を食べて風呂に入って、という当たり前のことが一番大切だと思う。そうやって、誰かと出会って一緒にいることを慈しむような道具があるといいと思うんです