映画、本、音楽などばら色のレビューを目指します。独断と偏見の感想による最高5☆の評価をしています。 天才の紡ぐ「預言書」 評価:★★★★★ 5.0点 日本人なら誰もが知っている古典的名作。 少女漫画の金字塔という以上に、日本文化の国民的遺産とでもいうべき作品ではないか。 また少女漫画のキャラクターとして、オスカル以上の存在を知らない。 このマンガの基本的ストリーは、そのままフランス革命史である。 それ自体、変革期であれば必然的に現れるダイナミズムを内包し、その歴史の変転がそのまま起承転結となっている。 正直に見た感想を言えば、特に後半、歴史的事件と主人公を結びつける必要から遍在というのに近いほど、事件のある場所にオスカルありという状態になっている。 また歴史を描くことに熱心なあまりオスカルの意思より歴史の意志が優先され、物語の中の登場人物として機能していない様に思える。 率直にいって、物
![『ベルサイユのばら』オスカルのカリスマ性: レビュー・アン・ローズ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/126e9c63960837b5815901e11e1f6c1303c17f2b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblog.seesaa.jp%2Fimg%2Fogp_logo.png)