2017年2月13日のブックマーク (1件)

  • サイコロを描くことは難しい|佐藤秀峰

    僕は漫画家です。 漫画を描くことが仕事です。 一人では原稿を量産できないので、作画スタッフと一緒に漫画を製作します。 さて、ある日、新人作画スタッフがやって来ました。 彼は20歳の若者で、将来漫画家を目指しています。 まずは簡単な絵を描いてもらいましょう。 じゃあ、サイコロ。 実際にサイコロを手渡し、「そっくりに描いてください」と言いました。 すると最初に描いてきたのはこんな絵。 制作時間は5分。 「もっと難しい絵を描かせてくださいよ」と意気込んでいます。 僕は彼にこう言います。 「サイコロの角の部分の線が繋がっていなかったり、はみ出して交わっていたりするね。実際のサイコロは線が線が繋がっていなかったり、はみ出したりしているかな?時間は気にしなくていいからさ。よく見て、もう一度描いてみてよ」 新人君は、「細い人だなぁ」と不満そうな顔をして、自分の机に戻っていきます。 そして、また10分後に

    サイコロを描くことは難しい|佐藤秀峰
    soraboby
    soraboby 2017/02/13
    読んでいて辛くなった。この新人君が今でも絵を描いていますように。そのレベルを求めるなら「新人」の枠を離れた頃合いでいいと思うけどな。指導が懇切丁寧なだけに文句を言いづらいのだけれど。承認なき指導だよ。