経済教室は、余裕があればぜひ読んだほうがいいが、果たして全部読んでいる人がどれくらいいるのだろうか。最初に要約があるのが合理的でいいが、そこだけ読んで終わってしまうことも多い 今回は、なかなか面白かった。特に先日のフランスにおける若者の雇用対策法制反対のデモに関するコメントが興味深かった。なぜ、あれだけ反対するのか、その現象の説明の一つとして納得 格差問題の隠れた大きな論点は学歴偏重である ブランド大卒者で仕事の能力が劣る者は少なくなく、逆に知名度の低い大学卒業者や非大卒者にも第一級の人材はよく見かける これは公知の事実。最近の経済雑誌でビジネスマンの子弟教育に関する週刊ダイヤモンドの特集があった。そこには、高学歴にこだわるのは母親であって実社会を知っている父親はさほど高学歴を志向しない、とか、その方向で教育を変えていった武蔵高校の例が紹介されていて面白かった 本当の才能が正当に評価されず