口蹄疫(こうていえき)の終息宣言を受けて宮崎県小林市の小林地域家畜市場と都城市の都城地域家畜市場で2日に予定されていた牛の競り市が中止となった。 県によると、両市に近いえびの市の肥育農家の農場で1日、1頭の牛の舌にただれが見つかり、農家がかかりつけの獣医師に連絡。同日、獣医師から県家畜保健衛生所に通報があったため、県が競りを中止するよう市場側に指導したという。県は2日、その牛の検体を動物衛生研究所海外病研究施設(東京都小平市)に送った。県は「遺伝子検査の結果、陰性であれば競り市を再開する」としている。 口蹄疫が猛威をふるった宮崎県では4月20日の1例目の感染疑い確認以降、7月4日の宮崎市の農場での確認まで計292例が発生。殺処分された家畜は約28万9千頭に及んだ。県東部の5町では、すべての牛や豚がいなくなった。 ウイルス潜伏の恐れがあった家畜の糞尿(ふんにょう)の処理が終わり、宮崎県