厚生労働省は6日、認可保育所に入れない待機児童が2万6275人(今年4月1日現在)になると発表した。3年連続の増加で、過去最悪だった2003年(2万6383人)の水準に戻った。保育所の定員も増え続けているが、不況の影響で女性の就職希望も増えるなど、需要に追いつかない状況だ。 調査は01年から毎年4月1日時点の状況をまとめている。小泉政権による「待機児童ゼロ作戦」などで、認可保育所の定員自体は年々増加。今年も昨年より2万6千人増えて215万8千人になった。しかし、認可保育所の待機児童は07年の約1万8千人を底に再び上昇に転じ、今年は昨年より891人増え、過去2番目に多かった。 自治体別に見ると、横浜(1552人)と川崎(1076人)の両市で千人を超え、次いで札幌市(840人)、東京都世田谷区(725人)と都市部に問題が集中する。昨年より受け入れ児童を約1800人増やした大阪市では、待機児