北海道函館市石崎町の浜辺に死んだクジラが漂着し、北海道大大学院水産科学研究院の松石隆准教授らの調査で26日までに、世界的に珍しいタイヘイヨウアカボウモドキであることが分かった。 このクジラは太平洋やインド洋の一部海域に生息。日本で見つかったのは、平成14年7月に分布の北限とされる鹿児島県に漂着して以来2度目で、松石准教授は「世界の北限を更新し、生態を知る上で大きな発見。貴重な資料で、詳細に記録したい」と話している。 松石准教授によると、クジラは体長約6.2メートルの雌。25日未明に住民が発見した。今後は食性などを調査し、展示用の骨格標本にする予定。