静岡大などの研究チームは22日、卵子に精子を人工的に注入する顕微授精による鳥類の孵化(ふか)に、世界で初めて成功したと発表した。顕微授精はヒトの不妊治療などで手法が確立されているが、卵が大きく受精の様式が異なる鳥類では成功例がなかった。同大の笹浪知宏准教授は「野生種が絶滅した国産のトキなどもクローンで復活できる」と話している。 笹浪准教授によると、鳥類の受精は、ヒトのように1つの卵子に1つの精子が侵入して成立する「単精受精」ではなく、1つの卵子に数十個の精子が侵入する「多精受精」という様式で行われる。卵自体が大きいこともあり、これまで鳥類の受精過程を体外で再現することは困難だった。 研究チームは卵子に精子を注入する際、1つの精子に精子100個分に相当するタンパク質などの抽出物を注入。多数の精子が卵子に侵入する状況を再現し、顕微授精によるウズラのひなの孵化に成功した。また、成熟したひなが正常
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