スズメのひな(手前)と親=松井晋さん提供 スズメの世界でも都市部で少子化が進んでいることが、岩手医科大学や立教大学などの調査で分かった。巣立ったひなの数を観察した。えさ不足のほか、営巣場所の不足や狭さが影響しているようだ。スズメは全国的に減少傾向にあるといい、今後も詳しく実態を調べていくという。 岩手医大助教の三上修さんによると、国内のスズメの数が、ここ20年ほどの間に少なくとも2分の1に減った可能性があるという。三上さんらが、親鳥が巣立ち直後のひなを何羽連れて外にいるかに注目して、繁殖状況を調べた。 熊本市で昨年、予備的な調査をしたところ、市街地はひな1羽のことが目立ったが、農村部や緑の豊かな場所は2〜3羽が多かった。 そこで、NPO法人バードリサーチのウェブサイトで、プロジェクト「子雀(こすずめ)ウオッチ」への参加を呼びかけ、今年の繁殖期、各地のバードウオッチャーに観察してもら