脊髄損傷や脳梗塞などで身体が不自由な患者にとって運動機能を回復することは悲願。しかし、これまでのリハビリテーション法や運動補助装置では神経の接続自体が再生するわけではない。そのため、運動神経の接続を損傷している場合、これまでのやり方では回復は困難だった。 今回、生理学研究所などの研究チームは大脳皮質の神経細胞と脊髄とを電子回路を介して人工的に結合し、大脳皮質と脊髄の本来の神経のつながりを強化することに世界で初めて成功した、と発表した。また、本研究成果は11月7日付で「NEURON」誌に掲載されている。 この研究チームは、サルの大脳皮質の神経細胞と脊髄を電子回路で人工的に神経接続した。この電子回路は、大脳皮質の神経活動を記録し、0.015秒後に脊髄に対して電気刺激する。サルは神経接続装置を付けながら行動し、ご飯を食べたり、遊んだり、寝たり、自由に日常を変わらず過ごしていた。その結果、次の日に
![脳と脊髄の神経を電子回路で接続し、人工的に脳からの信号を強化することに成功(生理学研究所発表) - IRORIO(イロリオ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2251c8ff1555be99f43204799eed1b55941a79a2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Firorio.jp%2Fwp-content%2Fimages%2Fuploads%2F2013%2F11%2F66ebd0db9143b77319c9d136e9d014861.jpg)