群馬、埼玉両県の総菜店で購入したポテトサラダを食べた複数の客が病原性大腸菌O157に感染した問題で、国立感染症研究所で患者から検出された菌の遺伝子を調べた結果、一致したことが厚生労働省への取材で分かった。 同一の遺伝子型の菌が関西でも検出されたことが判明し、同省は1日、感染源や感染の広がりを把握するため、患者から発症1週間以内に食べた食事や旅行の有無などを聞き取り調査するよう自治体に通知を出した。 O157による患者の報告数は8月14~20日の1週間で144件と、過去5年で最も流行した年を超える水準。感染研で遺伝子を調査したところ、144件の大半の患者で菌の遺伝子型が一致。関東で流行しているほか、滋賀や三重、新潟県の患者からも同一の遺伝子の菌が検出された。