2010年03月23日 糖尿病薬の有害作用に関する意見、製薬企業からの利益提供で左右。 糖尿病薬ロシグリタゾン(グラクソ・スミスクライン社、日本未発売)が心筋梗塞のリスクを上げる可能性についての論争で、リスクを上げないと主張する著者の87%は同社から研究費や講演料などの経済的利益を受けていたのに対して、リスクを上げると主張する著者で同社から経済的利益を受けていたのは20%に留まった。論文はBritish Medical Journal電子版に2010年3月18日掲載された。 論争の発端となった、ロシグリタゾンが心筋梗塞のリスクを上げることを示した2007年の臨床試験の総合評価か、これに対応して同年公表された一臨床試験の中間報告(誤差範囲に留まる心血管疾患の増加)のいずれかを引用し、心筋梗塞リスク上昇について意見を表明した論文や論説など202件の筆頭著者180人を分析の対象とした。 18