東京海洋大学が大規模な土地活用と施設整備に動いている。対象となる旧東京水産大学の品川キャンパス(東京都港区)の敷地は約2万3000平方メートル、旧東京商船大学の越中島キャンパス(同江東区)は約4万3000平方メートルに及ぶ。定期借地の民間マンションや国際寮の建設に動く一方、産学連携施設やアリーナなどこれから検討する案件も多い。グラウンドや宿舎が多く余裕ある敷地を使い、自力の建物建て替えにどこまで臨めるか。東京水産大と東京商船大の統合から20年強、学外からも熱い視線が注がれている。(編集委員・山本佳世子) 国立大学の土地活用は、飛び地をマンションや駐車場に転用する例が多い。今回は稼働中のメーンキャンパス内で、野球場など運動施設をはじめ広い部分を使うのが特徴だ。 品川のA区画4000平方メートルは、10階建て350室からなる外国人・日本人学生らの国際混住寮に向けたもの。官民連携(PPP)方式で