火災や木造家屋倒壊の危険などこれまでいくつもの危険度マップが公開されてきたが、巨大地震を生き抜くためにはまだ情報が足りない。キーポイントは隠れた「活断層」「谷地」「河川」だった---。 「日本だけではなく、いまや全地球規模で、地殻の活動が活発になっています。先日(日本時間10月28日)、カナダで発生したM7・7の巨大地震も東日本大震災と相通ずるものと考えていい。'04年のインドネシア・スマトラ島沖地震あたりから、ニュージーランド、日本、南米など環太平洋造山帯での地震活動は、非常に活発になっています」 立命館大学歴史都市防災研究センターの高橋学教授はこう指摘する。実際、私たちの住む日本でも不気味な地殻の動きが起きている。 たとえば、東京湾の最奥部だ。今年9月頃から、東京湾の中央部、羽田空港の東方約10~15km付近で、M1・0~2・0前後のごく小さな地震が頻発していた。そして、この動きは