ねえねえ、勝間ちゃん。認めようよ。勝間ちゃんはビジネス界の辛酸なめ子だって、こと。 世の中、美人や家柄のいいお嬢様や、学力が高い人が有利だって分かっているけど、そんなことには触れないで、あえてがんばれば救われる、という教祖様が必要だから、スピリチュアルにたくさんの人を救いたいって気持ちはわかるのね。でも、最初から文字で書かれた本なのに「ただ、第1章でも口を酸っぱくして説明しましたが」(p.179) みたいな口調で諭そうしている意気込みが、なんて言うのかなぁ、いきなり高圧でボンベからガス漏れまくりみたいな、痛さもあるのね。 この本もね、三十歳くらいまでの若者にはいいと思うよ。マジで。 勝間ちゃんが前から言ってるアサーティブに、ってコンセプトも、激烈に同意するんだけど、大人が読むと、小さなことを理詰めにしているだけで、紙数の割に、サブスタンスが響いてこないんだよね。特に、ヴェーバーなど古典への