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2017年9月2日のブックマーク (2件)

  • ハガキ職人から放送作家、そして廃業へ。2|放送作家 細田哲也

    【大学生(21歳) 2001年 】 さすがに焦ってきた僕は、番組(ディレクターのBさん)宛てに封書を送りました。封筒の中身は「放送作家になりたいです」という真面目な手紙と、MDが1枚。(MDはミニディスクの略でCDに続く記録媒体として、当時よく使われていました) MDには、アコーディオニストcobaさんの『過ぎ去りし永遠の日々』という曲が入っていました。この曲は、当時「おしゃれカンケイ」というテレビ番組の中で、司会の古舘伊知郎さんが手紙を朗読するときにBGMとして流れる「手紙の朗読といえばこれ!」という定番曲でした。 のちに、その場にいた人から聞いた話によると、ある日の生放送終わりにスタッフ総出でリスナーから届いたお手紙を整理していた時のこと。たまたまディレクターのBさんが僕が送った封書を見つけたそうです。 (ハガキ職人の顔面凶器から、なんか届いてるぞ) 封を開けると、中には手紙とMDが。

    ハガキ職人から放送作家、そして廃業へ。2|放送作家 細田哲也
  • ハガキ職人から放送作家、そして廃業へ。1|放送作家 細田哲也

    2017年8月5日は、僕が人生で2番目にたくさん泣いた日です。 同棲していたカノジョが言った「お金、足りてるの?」という一言がきっかけでした。それは僕自身がここ1年ずっと気に掛かっていたことで、怖くて目を背けていた深刻な問題でした。カノジョにしたら、週に2日しか仕事に出ていかない僕を見て心配にならない方が不自然です。 しかし、僕の仕事フリーランスの放送作家という特殊な収入形態であること。つまらないプライドが捨てられずにいる僕の性格を理解して、ずっと言わずに我慢してくれていたのです。 16年前、深夜のラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』へのハガキ投稿をきっかけにディレクターに拾われ、僕は22歳で放送作家になりました。26歳で年収1400万円を越え、若くして身の丈に合わないお金を手にして、天狗になり調子に乗り、貯金もせずに夜の街で遊び呆ける毎日。 仕事をいただける感謝の気持ち

    ハガキ職人から放送作家、そして廃業へ。1|放送作家 細田哲也