TOKYO MODEL 1:1000で再現された新宿副都心 「TOKYO MODEL」は、1:1000で東京の主要部を再現した模型である。デジカメで撮影したビルの外観写真をヴォリューム上に貼付け、実際の建築物の表情を再現しているだけでなく、半年に一度程度更新を行って、常に現在形を再現しているという。いわばヴァーチャルな東京のように「生きる模型」である。 アーカイヴの技術的環境は、1990年代にデジタル化という大きな転換があり、私たちの世界の記録のあり方を「有用な記録を選別し残す」構造から、「ありとあらゆる記録を残す」構造へと移行させつつある。この「TOKYO MODEL」こそは、その変化のイメージを体現する新たな都市空間の記録装置として捉えることができるだろう。ここでは、都市空間の将来像を描くためのツールとして作成されたという「TOKYO MODEL」の開発経緯や機能、今後の発展可能性