心の病気(精神障害または精神疾患)には、思考の障害、感情の障害、行動の障害などがあります。思考、感情、行動などに多少の問題が生じるのはよくあることですが、そのために大きな苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしたりするものは、精神障害(精神疾患)とみなされます。精神障害の影響は、長期的なものになる場合もあれば、一時的なもので終わる場合もあります。 成人の半数近くが人生のいずれかの時点で何らかの精神障害を経験し、そのうちの半数以上は中等度から重度の症状を経験します。実際、5歳以上の人で日常生活に大きな支障をきたす原因上位10個のうち、4つが精神障害であり、同様の病気の中ではうつ病がトップとなっています。しかし、精神障害を患う人がこれほど多いにもかかわらず、専門家の助けを受けている人は20%程度にすぎません。 精神障害に関する理解や、その治療法は大きく進歩しましたが、周りからの偏見は依然として残