40代半ばを過ぎ、男性がパステル・パープル色で全身を固めた場合に、周囲から一体どのような印象を抱かれるか。 “好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ”と、私の若い頃に流行歌で歌われていた。が、実際は果たしてそうだろうか。街中で、明らかに壮年の域にまで達している男性が、ツインテールのかつらを被り、セーラー服を着用して悠然と歩いているのを見かけたとしたら。眉を顰めずに、あるいは、一瞥もくれずに横を通り過ぎる自信があなたにはあるだろうか。 その男性は、案外、「そういうもの」「あたりまえ」として街に溶け込んでおり、すれ違う人々が悲鳴を上げるでもなく、警察に詰められているでもなく、風景の一部と化しているようでもある。が、しかし、その男性も街の1ピースとして組み込まれるまでには時間を要しただろうし、流石に「デビュー」の当日は一悶着あったのではないだろうか。 法的手段を取って彼らを排除することはできな
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