ワキガの元凶がたった1種類の細菌のせいだとわかりました。 この原因となる細菌は特殊な酵素を使って、人間の汗を食べ、その排泄物として強烈な刺激臭(チオアルコール)を生産していたのです。 原因菌と臭いの生産過程が明らかになったことで、ワキガをはじめとした体臭を効果的に防ぐデオドラント(制汗剤)の開発が進むと期待されます。 しかし、どうして今まで原因となる悪臭生産菌がみつからなかったのでしょうか? そしてなぜ私たちは、進化の過程で悪臭を捨てられなかったのでしょう。そのナゾを深堀りしていきます。 ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。