アメリカ南東部にのみ分布する「ハエトリソウ」は、虫を食べて栄養にする食虫植物です。 一般的な植物は根っこから栄養補給するのですが、ハエトリソウは虫を挟み込む葉っぱから養分を摂るので、栄養に乏しい土壌でも生育できます。 その一方で、ハエトリソウが葉を閉じる仕組みは、これまで解明されていませんでした。 しかし今回、基礎生物学研究所の研究グループが、約30年前に提唱された仮説を実証し、葉が閉じるメカニズムの解明に成功したと発表しました。 10月5日付けで『Nature』に掲載された報告によると、ハエトリソウに与えられた刺激量が、ある閾値を超えると閉じるようになっていたとのことです。