あるコンサルティング案件での出来事である。顧客の業務システム再構築に当たり,候補となるパッケージ製品とそれを取り扱うベンダーの選定がミッションであった。インターネットや各種資料を活用してざっと下調べを行い,その結果として8社にコンタクトを取ることになった。ホームページを窓口にした各社の問い合わせ対応は様々で,顧客対応のあり方を考えさせられるものであった。 各社のホームページを見ると,1社だけが問い合わせ用のメール・アドレスを掲載しており,他の7社はすべて,問い合わせフォームへの記入形式であった。基本的に問い合わせフォームというのは,資料請求への対応を主眼として作成されているものが多い。しかし今回は,案件そのものは既に具体化しており,ベンダーと具体的な話し合いの場を持つ目的での問い合わせである。 当方から事前にRFI(情報提供依頼書)を提示して,回答を基にベンダーとの話し合いを進めていく予定