「おお!これが!」 Appleのティム・クックCEOは、カッと目を見開いた後に満面の笑みを浮かべた。そして右手をポケットへと伸ばすと、自分のiPhone 11 Proを取り出してその背面を指差した。 クックCEOをうならせた工業用インキ 彼がのぞき込んでいたのは、緑色の液体が入った釜だ。実はこの液体、2019年発売のiPhone 11 Pro、同11 Pro Maxから採用された新しいカラーバリエーション、「ミッドナイトグリーン」を描き出すのに使われているインキだ。 「グリーン」というと、世界中の多くの人が、環境意識を象徴する色だと思っているかもしれない。 しかし、皮肉なことに緑色のインキの多くは実は環境に悪い。 通常、緑色は臭素を使って作り出すが、これは処理を間違えるとダイオキシン発生につながるハロゲン化物だ。 以前は鉛で黄色を作り、青色を混ぜていたが鉛も環境に悪い。 環境に良い、極めて
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