昔から,友達つくるの苦手だった. でも,クラスメートたちから認められたかった. ゲームがうまいやつ,スポーツができるやつ,話がおもしろいやつ… そんな奴らを横目に見て,没個性的な自分を呪った.なにか自分にも秀でたものがあればと… そこで,自分は勉強を頑張ることにした. いい成績をとれば,皆から質問とかされるだろうし,きっと仲良くなれるに違いない. そう考えた. でも,そうはならなかった. もともと天才肌でもガッツリ努力するタイプでもなかった自分の成績は,せいぜい上位10%(地方の学校なので,そんなにすごくない). トップには程遠かった.誰も自分のところに質問に来ることはなかったし,自分のポジションも変わらなかった. それでも,僕はあきらめなかった.というか,あきらめることができなかった. 没個性的な自分から脱出したかった. もっともっと頑張れば,いつかトップになってみんなから認められるだろ