「GoogleはいかにしてAndy Rubin氏(Android の生みの親)を守ったか」。直訳するとこのようになる見出しの記事がThe New York Times(以下、NYT)に掲載され、ちょっとした騒ぎになっていた。日本時間10月26日朝のことで、この記事についてはCNETでもさっそく取り上げていた。今回はこの「Googleセクハラスキャンダル」をめぐる報道について、いろいろと勝手に詮索してみる。 「氷山の一角」にすぎないRubin氏のセクハラ疑惑と処遇 このNYT記事全体に目を通して受ける印象は、これがRubin氏個人にフォーカスしたニュースではないということ。この記事が問題にしているのは、Google上層部にみられる倫理的な問題、そして「身内」への甘さといったことである。そうして、この記事を準備したNYTのいちばんの狙いは何かと言えば、おそらくGoogleをはじめとする「シリコ