<1度ならず2度までも、妨害と見える行為があったにもかかわらず、日本の渡邊がオトナの対応> シーザー風に言えば、「来た、見た、転んだ」。しかも2回も。 2月20日に行われたピョンチャン(平昌)五輪の男子ショートトラック500mで、北朝鮮のチョン・グァンボム選手が見せたお粗末なパフォーマンスが忘れ難いのは転倒したからではない。ライバルの日本人選手のスケート靴のブレードをつかんで、転倒させようとしたからだ。 予選最終組の第7組に出場したのは、韓国、日本、アメリカ、北朝鮮の4選手。偶然にも朝鮮半島における現在の緊張に絡む因縁の4カ国の選手が顔を揃えたことになる。 4人のうちの最年少、16歳のチョン選手はスタート直後に転倒。氷上に倒れたまま、腕を伸ばして、日本の渡邊啓太選手のブレードをつかんだ。 再スタート後も渡邊に接触を繰り返すチョン。後ろはアメリカのホン選手 Bassam Khabieh-RE