ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は25日、米ニューヨークの国連で演説し、「権力と繁栄の追求が、限りある天然資源の悪用につながる」と環境保護を訴え、市場主義のいきすぎを戒めた。また「戦争はすべての権利の否定であり、環境への攻撃だ」として、平和の実現を世界の指導者に呼びかけた。 持続可能な開発について話し合う国連サミットの開会に先立って演説した。ローマ法王が国連で演説するのは史上5回目。 演説後、法王は2001年の同時多発テロで崩落した世界貿易センタービル跡地の追悼施設を訪ね、他宗教も交えた追悼式に出席。午後にはセントラルパークをオープンカーで進み、約8万人の市民の歓迎を受けた。(ニューヨーク=中井大助)
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