「うつ」と「うつ病」の違い 最近「うつ」や「うつ病」が話題となることが多い。 しかし、一般の方で「うつ」と「うつ病」を区別されている方は少ないだろう。「うつ」の方が広い意味で使われる言葉であって、人間が何らかの挫折や喪失を経験して、気分の落ち込みを経験することも含んでいる。 それはつらいことではあるが、ある意味で人間が人間らしくあるためには必須の出来事であり、それを通じてしか得られない成長もある。 「うつ」状態になっている方の一部に、「うつ病」を患っていると見なされる方々がいる。 「うつ」と比べて「うつ病」は、人間的なものであるというよりも、脳を含む神経系を中心とした身体の一部が、その機能に一過性の不調を生じる「病気」であると見なされている。 悲しいことを体験したから落ち込むだけでは「うつ病」らしくはない。「うつ病」らしいのは、外側から何らかの刺激がもたらされても、それに活発な反応ができな