世界市場で競争力を持つ東芝の最先端技術が韓国メーカーに不正に流出していたとして、警視庁が強制捜査に着手した。電機産業を中心に日本メーカーは韓国や中国勢に追い上げられ、地位低下が著しい。技術の流出が一因とされるが、対策は追いついていない。 「事実はすべて間違いありません」。不正競争防止法違反(営業秘密開示)容疑で13日に逮捕された米半導体大手「サンディスク」の元技術者、杉田吉隆容疑者(52)は、警視庁に逮捕された後、東芝の最先端技術を不正に持ち出したことを認めているという。 杉田容疑者が持ち出したとされるのは、東芝の主力商品である記憶媒体「NAND型フラッシュメモリー」の最先端技術に関するデータ。NAND型フラッシュメモリーは東芝が開発し、今も同社の「稼ぎ頭」だ。だが、韓国メーカーなどとの開発競争は激しい。 警視庁の調べでは、杉田容疑者は東芝から情報を不正に引き出した直後に、データの提供先だ
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